店舗設計などで、高さ4m以上の独立看板設計を受注したとき、以外と煩わしいのが構造計算書の作成と、確認検査機関への提出書類です。構造計算の内容を理解するには専門的な知識が必要なため、外注先の構造設計事務所などに委託することが多いかと思います。
これらの専門的な知識が無くても、確認申請に提出できる計算書を作成することができます。それが、看板・広告塔構造計算ソフトです。
看板・広告塔・標識の計算で圧倒的に役立つ知識
看板、広告塔の構造計算を行う際の設計条件と経年劣化とは
看板、広告塔の構造計算を行う際の設計条件は、建築基準法、日本建築学会編「建築基礎構造設計指針」、「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」等の関連規準に準拠して設定します。
地域条件としては、地表面粗度区分、基準風速などがあります。
使用材料と荷重としては、柱材、看板材、下地材、下地材の設置間隔、副部材や設備などが必要になります。
材料強度の設計条件としては、柱脚の固定方法、コンクリートの設計基準強度、地盤種別、地盤の地耐力、基礎タイプ、柱主筋、ベース筋などがあります。
部材の寸法関係では、看板の幅、看板の高さ、柱の間隔、最高高さ、基礎深さなどが必要になります。
部材の断面性能として、単位重量、断面積、断面2次モーメントなどを設定します。
材料は、年月が経つにつれて劣化していきます。これを経年劣化とよびます。例えば、海風が強い土地では鉄骨、鉄筋が錆びやすいことなど、使用される環境によって経年劣化を見据えた設計が必要になります。また、時とともに材料の強度も変化します。さらには構造物をとりまく環境や想定される荷重自休が変化する場合もあります。